心理学トリビア
記憶・睡眠・学習・行動意思決定の領域から、PubMed の論文を基にした豆知識を紹介します。
- 脳の「暗黒エネルギー」を解明する鍵は自発的なゆっくりした揺らぎにある
【知ってる?】脳には絶えず生じる「自発的なゆっくりした振動」があり、6つの周波数帯で意識や認知機能と関連している可能性が示されている
- 6つの精神疾患に共通する脳活動の低下パターンが判明
【ちょっと驚き】統合失調症から自閉スペクトラム症まで、6つの異なる精神疾患で同じ脳領域の活動低下が観察された。
- 睡眠障害と認知症・神経変性疾患の関連性は?
【意外な事実】290万人を最長40年追跡した研究でも、睡眠と認知症の関係はまだ明確になっていない。
- 陰謀論を信じる心理──動機の系統的レビュー
【知ってる?】陰謀論への信念は、知的欲求・不安・社会的アイデンティティという3つの心理的動機すべてと関連していることが、13万人超のデータ分析で明らかに。
- 脂質と認知症リスク:心臓に良いことは脳にも良い可能性
【ちょっと驚き】脳は体内コレステロールの約25%を占めるにもかかわらず、脂質と認知症リスクの関連は意外にも明確になっていない
- 経静脈的腎生検が「隠れた選択肢」である理由
【ちょっと驚き】腎臓の組織を採取する生検、実は首の静脈からもできるんです。
- 知的障害者へのがん教育、短期介入では効果測定に課題
【ちょっと驚き】知的障害者向けのがん啓発教育プログラムを調べた8件の研究すべてで、実際の検診受診率や長期効果が測定されていなかった。
- ADHD児の抑制力、運動が最も効果的だが持続性には課題
【ちょっと驚き】運動療法はADHD児の抑制力改善に最も効果的だが、効果の持続性は行動療法に劣る
- 脊髄髄膜瘤の長期認知機能、脳構造異常との関連が明らかに
【意外な事実】二分脊椎の一種である脊髄髄膜瘤の子どもに見られる特定の脳構造異常は、水頭症とは独立して認知機能と関連する可能性が示された。
- 高齢者の体力向上、短時間の高強度運動は効果的か
【意外な事実】60歳以上の高齢者でも、短時間の高強度インターバル運動は、従来の中強度の持続運動と同等以上の体力・健康効果と関連することが29件の研究のメタ解析で示された。
- DV被害女性の「認知の歪み」が関係継続を選ばせる可能性
【知ってる?】パートナーからの暴力を受けた女性が関係を離れられない背景に、自己非難や暴力の軽視といった「認知の歪み」が関連している可能性が、12件の研究レビューで示された。
- ネット依存傾向と抑制制御時の脳活動パターンの関連
【知ってる?】ネット依存傾向のある人は、衝動を抑える課題で特定の脳領域の活動が高まることが23研究のメタ解析で示された
- 集中治療室での睡眠改善、薬と非薬物の組み合わせが鍵に
【知ってる?】集中治療室の患者の睡眠改善には、耳栓やアイマスクといった簡単な方法と薬物療法を組み合わせることが最も効果的だと2024年の研究が報告しています。
- プロバイオティクスとうつ症状の関連を12件の臨床試験で検証
【意外な事実】腸内細菌を整えるプロバイオティクスが、うつ症状の軽減と関連することが12件のランダム化比較試験のメタ解析で示された。
- 運動発達の遅れが認知発達にも影響する可能性
【ちょっと驚き】乳幼児期の運動能力、特に手先の細かな動きは、後の認知発達と強く関連していることが33件の研究レビューで明らかに。
- 女性アスリート三主徴、最新ガイドラインで治療と競技復帰の基準を大幅改定
【意外な事実】月経が戻っただけでは排卵や女性ホルモン濃度は正常化せず、複数周期の正常な月経が必要であることが明らかに。
- ADHD治療薬の副作用パターン、7剤を比較
【意外な事実】成人ADHD治療薬は、非刺激薬の方が副作用の種類は多いが、刺激薬の方が発生率が高いという対照的なパターンが明らかに。
- 子どもの不眠症、発達段階で異なる影響
【意外な事実】不眠症は全年齢で最も多い睡眠障害だが、子どもや思春期の不眠は見過ごされがち。
- イメージ想起で恐怖記憶は弱められるか
【ちょっと驚き】実際に恐怖体験をしなくても、頭の中でイメージするだけで恐怖反応が弱まる可能性があることが複数の研究で示されている。
- 流産時の薬物療法、患者の選択肢を広げる新ガイドライン
【知ってる?】臨床的に確認される妊娠の15〜20%は早期妊娠喪失(流産)に至るが、2025年に発表された新ガイドラインでは、患者が治療法を選べる環境づくりが強く推奨されている。
- 縮れ毛とフケ症状の深い関係、ヘアケアが悪化要因に
【知ってる?】強いカール毛特有のヘアケア習慣が、頭皮トラブルのリスクと関連している
- ラットとゴキブリに学ぶ集団知性の進化
【知ってる?】ラットとゴキブリは全く異なるメカニズムで似た集団行動を実現している
- 認知症高齢者へのVR回想法、実現可能性と受容性に光明
【意外な事実】バーチャルリアリティを使った回想法が、認知症や認知機能低下のある高齢者の非薬物的介入として有望視されている
- 運動とアルツハイマー病予防─効果が見られる時期に「窓」がある可能性
【意外な事実】運動習慣は認知症リスク低下と関連するが、介入効果が表れる時期には「狭い窓」がある可能性が示唆されている。
- 更年期症状とマインドフルネス介入の関連
【ちょっと驚き】更年期女性1670人を対象にした19研究の分析で、マインドフルネス介入は更年期症状や気分、睡眠の質と統計的に有意な関連が見られたという研究結果が報告されました。
- 太極拳やヨガが認知機能低下に関連する可能性
【ちょっと驚き】太極拳や八段錦などの伝統的な心身運動が、認知症や認知機能低下を抱える人の認知機能スコアと関連することが21件のランダム化比較試験の統合解析で示されました。
- 人工呼吸療法が睡眠の質を改善する可能性
【知ってる?】慢性的に二酸化炭素が溜まる呼吸不全の患者に使われる陽圧呼吸療法は、睡眠効率を平均6%向上させ、深い睡眠やレム睡眠の時間を増やすことと関連していた。
- 睡眠の量と質が心血管疾患リスクと双方向に関連
【意外な事実】睡眠不足が心臓病リスクを高めるだけでなく、肥満などの心臓病リスク因子が睡眠障害を引き起こし、さらにリスクを悪化させる双方向の関係が明らかに。
- 運動や睡眠が食事の質を左右する
【ちょっと驚き】運動や睡眠、マインドフルネスなどの生活習慣が食事の質と関連していることが明らかに。
- 慢性硬膜下血腫の初の包括ガイドライン、多職種67項目で発表
【意外な事実】高齢者に多い慢性硬膜下血腫、実は治療の標準指針がこれまで存在しなかった
- テクノストレス対策に「技術アカウンタビリティグループ」という新しい試み
【ちょっと驚き】大学院生や研究者の「技術ストレス」を軽減するため、仲間と学び合う新しい支援の仕組みが提案されている
- 中国文化圏における「健康エンパワメント」の本質とは
【意外な事実】コミュニティの健康支援は、個人の自律だけでなく地域全体の持続的発展とも関連している
- 救急診断の誤り、「分析思考で防げ」は誤解かもしれない
【ちょっと驚き】救急医療の教育現場で広く信じられてきた「直感による診断ミスは分析的思考で正せる」という考え方が、認知科学の研究とは必ずしも一致していない。
- 心臓外科医の健康維持が患者の命を守る鍵
【知ってる?】心臓外科医の睡眠と栄養管理は、自分の健康だけでなく患者の命にも関わる重要課題として注目されている。
- 心配性の人はイメージの使い方が違う
【ちょっと驚き】心配性の人は、ネガティブなイメージが過剰に浮かぶ一方、ポジティブな未来を思い描く力が低下していることが系統的レビューで明らかに。
- 脳への微弱電流刺激が認知機能に関連
【ちょっと驚き】皮膚の上から脳に微弱な電流を流す「tDCS」という方法が、軽度認知障害やアルツハイマー病患者の認知機能スコアと関連していることが、1074人を対象にした22研究の統合解析で明らかになりました。
- ディスカッション掲示板を超えて:非同期オンライン授業の新しい学び方
【知ってる?】看護教育の非同期オンライン授業で、従来の掲示板討論より効果的な5つの学習方法が見つかった
- 外科医も人間──手術室のミスを減らす「ヒューマンファクター」とは
【ちょっと驚き】手術室は病院内で最も危険な場所の一つで、多くの予防可能なエラーが起きている──英国NHSの経験から
- 「無意識の処理」研究に潜む統計的な落とし穴
【知ってる?】無意識の知覚や認知を調べる有力な研究手法が、実は統計的な錯覚を生んでいる可能性がある
- モバイル視線追跡が心理学研究を変える実践ガイド
【ちょっと驚き】従来のモニター型視線追跡では見えなかった「実生活での視覚注意パターン」が、乳児期から成人まで記録可能になっている。
- 運動能力と実行機能に小さな関連―子どもの発達研究
【ちょっと驚き】走る・跳ぶといった運動能力が高い子どもは、計画力や集中力といった認知機能も高い傾向がある
- 生理学教育の変革は「小さな一歩」から可能だった
【知ってる?】生理学の授業を大きく変えなくても、学習理論に基づいた小さな工夫で教育効果が高まることが、1990年から2025年までの研究レビューで示されました。
- 歯学教育でVR使用、従来法と比べた効果は
【ちょっと驚き】バーチャルリアリティ(VR)を使った歯科教育は、学生の知識と実技スキル向上に関連することが14件の研究から明らかに
- クローン病の腸切除、ネット情報の質と課題
【意外な事実】クローン病の腸切除に関するウェブ情報の多くは、患者が理解するには難しすぎる教育レベルを要求し、重要な術後管理の説明が不足していることが判明。
- 幼少期の難聴が認知・社会性に及ぼす影響を動物研究で検証
【知ってる?】子どもの難聴が学習や記憶に与える影響は、動物モデル33研究のレビューでもまだ不明な点が多い。
- 「未来ケア計画」が終末期医療を変える可能性
【ちょっと驚き】意思決定能力が低下した人にも事前の希望を反映させる「未来ケア計画」が、英国を中心に終末期医療の新たな枠組みとして広がっている。
- 認知検査で運転能力は予測できるか
【ちょっと驚き】運転能力を予測する認知検査は56種類評価されたが、科学的基準を満たしたのはわずか4つだけだった。
- 幼少期逆境体験が脳に刻む2つの神経パターン
【知ってる?】幼少期の逆境体験は、扁桃体を中心とした感情処理と島皮質を中心とした感覚運動処理という2つの異なる脳ネットワークと関連している。
- 中国の研修医教育、PBL×WeChat併用で理論スコア大幅向上
【ちょっと驚き】中国の内科研修医教育では、問題解決型学習とSNSを組み合わせた教授法が従来の講義より成績向上と関連することが74本の研究分析で明らかに
- 脳が「時間の流れ」を調整する仕組み
【意外な事実】脳は時間の経過を測るために、神経活動のダイナミクスを柔軟に調整している―その仕組みの解明が、思考や認知の制御原理を理解する鍵になる。
- 子どもの解熱、親が選ぶのはイブプロフェン?アセトアミノフェン?
【ちょっと驚き】世界中の親の約64%がアセトアミノフェン(カロナールなど)を選び、約27%がイブプロフェン(ブルフェンなど)を選ぶという研究報告がある
- 意思決定を代弁する人がいない高齢者への医療判断、米学会が新指針
【ちょっと驚き】医療判断を代弁する家族も友人もいない高齢者が増えている――人口動態から見て今後さらに増加が予測される
- 術後の「喉の渇き」は患者の76.8%が経験していた
【意外な事実】手術後に喉の渇きを感じる患者は76.8%にのぼり、性別や麻酔薬の種類がリスクと関連することが20,612人を対象にした研究で明らかになった。
- 意識レベル評価、FOURスコアがGCSより信頼性が高い可能性
【意外な事実】救急や集中治療室での意識レベル評価において、従来のグラスゴー・コーマ・スケール(GCS)よりもFOURスコアの方がわずかに高い信頼性と妥当性を示した。
- 子ども自身が目標を決める支援ツール、6段階で整理
【意外な事実】障害のある子どもがリハビリ目標を「自分で」設定・評価できるツールは、信頼性データがまだほとんど報告されていない。
- 流産ケアのガイドラインは当事者の声を反映しているか
【意外な事実】流産ケアの診療指針は当事者のニーズに概ね対応しているのに、実際のケア体験への不満は依然として多い
- 睡眠とグリア細胞、エンドカンナビノイド系の三角関係
【ちょっと驚き】睡眠の質、脳内の免疫細胞、そして体内の大麻類似物質が、脳の炎症と認知機能に深く関わっていた。
- 危険作業現場を変えるデジタル技術、48研究から見えた可能性と課題
【ちょっと驚き】ウェアラブル端末やAIが、鉱山や建設現場など危険な職場の安全管理を変えつつあることが、48件の研究レビューで明らかに。
- 成功は実力だけで決まらない―集団の力学が生む格差
【ちょっと驚き】成功は個人の実力だけでなく、集団の動きや偏りに大きく左右されることが最新研究で明らかに。