意思決定能力が低下しても尊重される「未来ケア計画」

【意外な事実】英国などで広がる「未来ケア計画(FCP)」は、本人の意思決定能力が低下した後も、最善の利益に基づいてケアを継続できる仕組みとして注目されている。

スコットランドやウェールズを含む複数の国で国家戦略の一部として採用され、緩和ケア領域で国際的に応用が進んでいる。FCPは従来の事前ケア計画を包含しつつ、認知機能低下などで意思決定能力が失われた人々にも「最善の利益」アプローチを通じてケアを提供できる点が特徴だ。本論文のスコーピングレビューでは、FCPの明確で一貫した定義が、高齢者医療や緩和ケアに携わる専門職の支援に役立つと指摘されている。人生の最終段階においても、本人の価値観を反映したケアを実現するための新しい枠組みとして、今後さらなる普及が期待される。


原典: PMID 40645749 (BMJ supportive & palliative care, 2025)