脳が時間を測る仕組みが、柔軟な思考の原理を解明
【知ってる?】脳が「時間を測る」仕組みを調べると、柔軟な思考がどう生まれるかが見えてくる
認知機能は柔軟な時間スケールで動的に展開するが、その神経生物学的な原理は完全には解明されていない。本論文では、脳が経過時間を表現する複数のコーディング方式を概観し、時間の一方向性という特性を活用することで、神経ダイナミクスの制御・較正・変動性に関する共通原理を抽出できると論じている。特に視床皮質回路の集団活動を動的システム解析した最近の研究により、脳が神経ダイナミクスを較正し柔軟に制御する仕組みの基本的な洞察が得られたことを紹介。時間処理の神経基盤を調べることが、より一般的な認知の柔軟性を支える脳の構造バイアスや神経基盤の理解につながる可能性が示唆されている。
原典: PMID 39879551 (Annual review of neuroscience, 2025)