睡眠・グリア細胞・内因性カンナビノイドの三角関係

【意外な事実】睡眠、脳のグリア細胞、体内の内因性カンナビノイドシステムは互いに影響し合う複雑なネットワークを形成している

この総説論文では、睡眠・グリア細胞(神経を支える細胞)・内因性カンナビノイドシステム(体内に元々ある大麻様物質の調節系)という3要素が、脳の炎症反応や認知機能にどう関わるかが議論されている。

内因性カンナビノイドシステムは睡眠パターンを調節し、グリア細胞の活動に影響を与える。一方、グリア細胞は神経炎症反応を仲介し、その働きは睡眠パターンによって変化することが示唆されている。睡眠障害・神経炎症・グリア機能不全は認知機能低下や気分障害、神経変性疾患と関連する可能性がある。

著者らは、この調節ネットワーク内の新しい標的を特定することで、睡眠障害や認知機能障害を特徴とする病態への治療介入の道が開かれる可能性があると述べている。


原典: PMID 38542134 (International journal of molecular sciences, 2024)