幼少期の逆境体験が脳の2つの回路に影響
【ちょっと驚き】幼少期の逆境体験は、扁桃体と島皮質という2つの脳領域に特異的な変化をもたらすことが分かった。
複数の脳画像研究を統合したメタ解析により、幼少期の逆境体験(CA)を持つ人では、左扁桃体と左島皮質の活動に一貫した特徴が見られることが明らかになった。さらに詳しい解析の結果、扁桃体を中心とした感情処理ネットワークと、島皮質を中心とした体性感覚-運動処理ネットワークという2つの異なる神経回路が、CAと関連していることが示された。これらの知見は、幼少期の体験が脳の複数の機能ネットワークに影響を及ぼし得ることを示唆しており、CAが生涯にわたる精神的脆弱性のリスクと関連するメカニズムの一端を神経生物学的に説明する手がかりとなっている。
原典: PMID 40287119 (Neuroscience and biobehavioral reviews, 2025)