肥満が神経の炎症と変性に関連するメカニズム

【意外な事実】肥満は脳の炎症を介して神経変性疾患と関連する可能性がある

肥満は神経の炎症や変性と関連する修正可能なリスク因子とされている。過剰な脂肪蓄積により免疫細胞が脂肪組織に浸潤し、サイトカインやアディポカインといった炎症性物質が血流を介して全身および中枢神経系に広がることが報告されている。さらに腸内環境の乱れ(腸内細菌叢の異常)が腸のバリア機能を低下させ、腸-脳軸を通じて炎症を悪化させる可能性も示唆された。脳内の炎症状態はインスリン抵抗性やミトコンドリア機能不全、酸化ストレスの増加と関連し、認知機能低下や運動障害を引き起こす可能性があるという。このレビュー論文では、腸内環境の改善、生活習慣の変更、食事補給、天然由来の薬理学的物質など、さまざまな治療戦略が概説されている。


原典: PMID 39897964 (Frontiers in endocrinology, 2024)